5月20日、紀州犬天然記念物審査会が開催され、出犬総数は数頭あまり、小型犬は、多く飼育されているが中型犬は、年々減少している寂しい審査会であった。
 中型犬は、消滅しつつあり、本来の目的である獣猟に使役する猟師も年を追うにしたがつて減少し、本格的に大物猟を狩るハンターは少なく、獣の多い時代に罠猟に転換するハンターが増加、銃の所持や中型犬を飼育する難儀な事を考察すると、自然の成り行きか??
 86歳の老人がライフル片手に狩り犬をともに深山を駆け巡り、イノシシやニホンシカを追い回し、犬達の食料を調達するキツい狩り行は、趣味の大きな山を越していくのであり、獣害対策に少しでも役立つているのでは、と推理し、矢張り、中型日本犬の保存に尽力しているのではないか、紀州三重系の敗退で、今は、和歌山系の紀州犬しか見られない。「つづく」